
一棟貸しの宿泊施設「THE NEST 森の灯 MUNAKATA by ritomaru」(宗像市池田)が4月25日、プレオープンした。
同施設は家の持ち主が長年、増改築をしながら自宅として暮らしてきた建物で、転居をきっかけに宿泊施設として活用することになった。室内は一部を改装したが、家具や家電、調度品などほとんどが当時のままだという。
室内には、まきストーブ、いろり、かまど、野外にはバーベキューテラスやたき火スペースを用意。豊富な湧き水を生かして、プール、サウナ、水風呂を備える。森に囲まれた広さ1091平方メートルの敷地を生かしてハーフバスケットコート、ミニサッカーコート(予定)、バトミントンコート(予定)など、さまざまなアクティビティーも楽しめる。
1日1組限定の一棟貸しであることを生かし、犬、猫、ウサギ、フェレット、小鳥などの動物との同伴宿泊に対応する。ペット用アメニティーも用意する。
同施設の運営会社「りとまる・離泊」(長崎県壱岐市)は「今あるものを大切に、地域に新たな価値を創造する」ことを理念に掲げ、建物を新たに建設するのではなく空き家や別荘などを改装することで長崎・壱岐島に4棟、沖縄・宮古島に1棟、それぞれテイストの異なる一棟貸しの宿泊施設を運営している。
同社の奥村洋行社長は「一般的な宿泊施設のように、注意書きなどはほとんど掲示しておらず、『暮らすように』宿泊できることを大切にしている。『火のある暮らし』を好んだオーナーのこだわりが感じられる施設。都会の騒がしさから離れ宗像の豊かな森の中で、日常と非日常が溶け合うひとときを楽しんでもらえたら」と話す。
利用料金は、2人素泊まりプラン(平日=7万5,000円~、1人追加ごとに1万円追加)。最大受入人数は16人。グランドオープンは5月23日。