
「第31回宗像ユリックス24時間EKIDEN」が4月19日・20日、宗像ユリックス(宗像市久原)で開かれた。
1周850メートルの周回ジョギングコースを使い、チームでたすきをリレーしながら24時間で走った距離を競う同駅伝。同施設の開館5周年から毎年開催している名物イベントで、今年も地域や大学のトライアスロンチーム、会社の同僚チーム、地域団体など45チームが出場した。
1日目は気温が上がり夏のような暑さ、2日目は時折小雨が降る天候の中、ステージ上では太鼓やダンスなどのステージパフォーマンスが大会を盛り上げた。パフォーマンスの合間には各チームによるチーム紹介なども行い、仕事や活動についてアピールしたり、司会者とのやり取りを楽しんだりする出場者の姿も見られた。
北九州市八幡西区から1人でエントリーし初出場した野村高広さんは、約5年間かけて集めたというアニメ「鬼滅の刃」のキャラクター12人分の衣装に着替えながら82周(69.7キロ)を完走。「元々トライアスロンをしていて、同日に開催されていた別のトレイルラン大会に参加しようと思ったが、仮装をしたくて今回は24時間駅伝に初挑戦した。アニメの認知度が高く、たくさん声をかけてもらえた。沿道の応援がない時も、ランナーの皆さんが声をかけてくれ力になった」と笑顔を見せた。
優勝したのは、グループ会社の社員など15人で443周(376.55キロ)を走ったランニングチーム「SGRC」。同チーム代表の永利勇気さんは「一昨年は2位、昨年は3位だったので今年は優勝するつもりで参加した。来年は楽しみながら参加したい」と話す。
同大会実行委員会によると近年、参加者の減少により大会の継続が難しくなっており、来年の開催は未定だという。実行委員長の花田哲司さんは「私自身、来年も開催したい思いがある。皆さんの意見が来年以降の大会につながっていくので、頂いた意見を参考に、また開催できるよう実行委員会で検討したい」と話す。