
大人の職業体験イベント「宗像おとな大学」が2月28日、開催された。主催は宗像市。
今回参加したのは18歳以上の「宗像で働いてみたい」29人の大人。宗像ユリックス(宗像市久原)でオリエンテーションを行った後、宗像市内に事業所・支社がある17の企業や団体に分かれ、実際の業務を体験した。
体験内容は、塩作りの工程を学んだり木材運びやまき割りを体験したりする「大島村商店」(大島)、ゴルフ場の運営やコース管理の裏側を見学する「福岡国際カントリークラブ」(朝町)、食事の提供や片付け、皿洗いなど旅館業務全般を体験する「玄海旅館」(神湊)など。
参加者の阪田文香さんは「自分の経験を生かせるか試してみたい」と本業とは別の業種に挑戦した。参加者の盛永悠太さんは「今後自分のやりたいことにつながればと思い参加した。社長の熱意に感化されエネルギーをもらった。特に自然と調和したビジネスモデルや、地域資源を活用した取り組みに感銘を受けた。自分自身の仕事にも生かせるヒントも多く、学びを得られた」と振り返る。
受け入れ企業の一つ「シャイニーガーデン」(稲元3)の枇杷光二社長は「初めてのことで試行錯誤だったが、参加者の方に自社の魅力や強みを知っていただくことや、社員以外の第三者目線での意見・イベントのアイデアに触れることができて、新鮮で参考になった。早速、参加者の2人が来月のイベントにもゲストとして参加してくれることが決まった」と笑顔を見せる。
宗像市経営企画課の恵下尚輝さんは「宗像市で働きたい、住みたいと思ってくれる人が増えて、働き手不足解消にもつなげていけたら」と話す。