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宗像・自由ヶ丘地区で自動運転バス実証運行 2027年度の本格運行目指す

一般道を走る自動運転バス

一般道を走る自動運転バス

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 自動運転バスの実証運行が2月13日、宗像・自由ヶ丘地区で始まった。

自由ヶ丘コミセン駐車場から発車する

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 自由ヶ丘地区は高度経済成長期に開発されたニュータウンで、現在の人口は約1万4500人、高齢化率は約33%。年々人口減少と高齢化が進んでおり、移動に不安を抱く住民が増えていることから、「自家用車に頼らず暮らし続けられる街」を目指し、実証運行に取り組む。同事業は国土交通省の「地域公共交通確保維持改善事業費補助金」を活用し、福岡県内では北九州市に続き2自治体目の実施となる。

 実証運行に使う車種は、ティアフォー(名古屋市中村区)製のEV車両「Minibus(ミニバス)」。歩行者や車、信号などを確認するカメラやセンサーを備えるほか、車内にはモニターも設置。「自動運転レベル2(運転手が常時運転席に座り、監視・安全を確保する)」で運行し、必要に応じて手動運転に切り替える。乗客の定員は13人。最高速度は時速35キロ。車体には、「学びの丘学園」のキャラクター「おかりん」のデザインを施す。

 宗像市都市再生課の宝田圭史さんは「今回は初めての取り組みなので自由ヶ丘地区の皆さんに体験乗車していただき、理解を深めてもらうのが目的。今後も実証運行を繰り返しながら精度を上げていき、2027年度の本格運行を目指したい」と話す。

 運行ルートは、自由ヶ丘地区コミュニティ・センター(宗像市自由ヶ丘3)~JR赤間駅間の区間で、片道約2キロ。今回の実証運行は、自由ヶ丘地区在住の市民を対象に事前予約制(予約は締め切り)で行い、1日5往復する。料金は無料。2月18日まで。

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