「小原珈琲店」のキッチンカー「KCS COFFEE TRUCK」が岡垣町吉木で営業を始めて1月5日で半年がたった。
2024年春まで北九州市で「ひびきのフットサルラボ」と同施設に併設する「小原珈琲店」を経営していた小原崇さんが出店した。小原さんによると、元々はフットサル場のみの営業だったが、コーヒー好きが高じ、コーヒースタンドの営業を決めたという。
「フットサル場を経営する傍らでの営業だったが、コーヒー目当ての来客も少なくはなかった。コロナの影響やフットサルの人気低迷によりフットサル場を閉めることになった時も、コーヒー店は続けたいと思った」と小原さん。以前から付き合いのあった「米粉パン&スイーツhiroro」(岡垣町吉木)の廣渡寛佳さんから「うちの敷地で出店してほしい」との声かけがあり、キッチンカーでの定期営業を決意したという。廣渡さんは「自分も仕事を辞めガラリと環境が変わった中で不安なことも多かった。小原さんが隣でコーヒーを販売してくれたら、こんなに心強いことはないと思った」と振り返る。
同店では「Barista Map Coffee Roasters(バリスタ マップ コーヒー ロースターズ)」(大阪市中央区)監修の焙煎(ばいせん)コーヒー豆「KCSオリジナルブレンド」を使ったメニューを用意する。「ドリップコーヒー」(500円~)は注文を受けてから1杯ずつハンドドリップで提供する。時期によって仕入れ先が変わるゲストビーンズも用意する。
小原さんは「自分が本当においしいと思うコーヒーを、お客さんにもおいしいと言ってもらえる瞬間が一番うれしい。この町の恵まれた水を生かし、一杯一杯を大事に提供していきたい」と笑顔を見せる。「地元の人たちのやさしさに触れ、この地でやっていきたいという思いも強くなった。いずれはまた店舗を構えたい」とも。
営業時間は、平日=11時~16時、土曜・日曜=10時~18時。月曜・木曜定休。