宗像市が12月12日~14日、「日の里ストリートウィンターマルシェ」を日の里大通り(宗像市日の里1)で開催する。
1971(昭和46)年、団地として開発された日の里地区。宗像市によると、当時九州で2番目、福岡県内最大の団地として注目を集めたという。開発から50年以上が経過した現在、住民の高齢化が進み、建物の老朽化や空き家・空き店舗の増加などの課題を抱えている。
宗像市ではこれまで、ワークショップを多く開催するなど官民連携で「日の里住宅団地再生事業」を進めてきた。2016(平成28)年、駅前活性化としてJR東郷駅前の空き店舗を「CoCokaraひのさと」として再生したほか、2021年には団地1棟を改装し、地域の生活利便施設「ひのさと48」をオープンした。
JR東郷駅へ続く直線約1300メートルの「日の里大通り」の活性化を目指す「日の里ストリートウィンターマルシェ」では、大通り沿いの空き地や歩道などの空間を活用し、にぎわいの場をつくることで、日常的に人が集まる「居場所」としての機能を検証する。宗像市都市再生課の前村杏季さんは「大通り沿いにあった高層アパート2棟の場所は現在更地になっており、大通り活性化は今まさに本格始動のタイミング」と話す。
会場では、カフェなどの飲食ブース、11月のワークショップで参画を希望した市民によるブース出店などを展開。テーブルや椅子を配置して自由に過ごせるスペースを設け、夜はイルミネーションを点灯する。
前村さんは「テーマは、あなたの『好き』で、まちを『面白く』。行政主導ではなく、住民一人一人の『やってみたい』という思いを大切にしている。あえて余白を残すことで、参加した人が『自分だったらこうしたい』と感じ、自然に関わりが生まれるような場にしていけたら。家族や友人を誘って、クリスマスの雰囲気を楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は10時~19時(13日のみ21時まで)。