漫画「出光佐三 日本を支え故郷を愛した宗像人」の発売記念イベントが11月30日、イオンモール福津(福津市日蒔野6)で行われた。
ふるさとへの興味関心の向上、生き方や生活を考えるきっかけにつなげることを目的として2024年6月、宗像市が「宗像市偉人マンガ検討委員会」を発足。宗像郡赤間村(現宗像市赤間)出身で「出光興産」創業者の出光佐三が宗像に残した功績を広く伝えていきたいという思いから、約1年かけて同漫画を制作した。
当日は、漫画を制作した漫画家の飯田晴子さん、宗像歴史観光ボランティア兼地域学芸員の田中貞敏さん、山元正之さん、出版会社「梓書院」の井上恵さんが登壇し、漫画完成に至るまでの話をパネルディスカッション形式で行った。司会進行は宗像経済新聞の中村昌史編集長が務めた。
パネルディスカッションでは、漫画の中で描かれている「好きなエピソード」「脚本を作る上での難しさ」「本に掲載されていないエピソード」などの話も飛び交った。パネルディスカッション終了後には飯田晴子さんによるサイン会も行った。
山元さんは「出光佐三が宗像に残してくれたことを宗像市内の子どもたちに知ってほしい」と話し、飯田さんは「宗像の人たちが宗像を誇りに持ってもらえるきっかけになればうれしい。制作に携われて光栄だった」と振り返る。
漫画は全国の書店、インターネットで取り扱う。宗像市内のコミュニティ・センターと小中学校の各クラスに2冊ずつ配布しており、漫画を活用した授業ができるように宗像市教育委員会と活用方法についても検討している。