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団地ビール「ひのさとブリュワリー」 ワールドビアカップに挑戦

ワールドビアカップに挑戦する甘夏ベルジャンホワイト

ワールドビアカップに挑戦する甘夏ベルジャンホワイト

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 宗像の「ひのさとブリュワリー」(宗像市日の里5)が製造する「甘夏ベルジャンホワイト」がワールドビアカップに挑戦する。

店主の馬込賢太郎さん。インターナショナルビアカップの賞状と

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 同所は生活利便施設として生まれ変わった団地「ひのさと48」の101号室を拠点とし、2021年5月にオープン。団地の一室に設けられた醸造所としては日本初。宗像産の大麦を使い、「小規模」 「伝統的な方法」 「手作り」というクラフトビールの定義を忠実に守り、オープン以降20種類以上のビールを醸造してきた。

 醸造するのは同施設の再生事業に参画する東邦レオの馬込賢太郎さん。通常は緑化や空間設計を手掛ける同社がブリュワリーを運営する理由について、「クラフトビールは目的ではなく手段。クラフトビールを拠点としてまちがにぎわう海外の事例をヒントに、音楽や地域に住む人とコミュニケーションを楽しみながら気軽に立ち飲みができる、地域の人が集える場所を作りたかった。クラフトビールは種類が豊富で、さまざまな原材料を用いることでコラボレーションもしやすい。ここを拠点に、点在する街の特産や魅力を線でつなぐようなこともやっていきたい」と話す。

 昨年9月に行われた「インターナショナルビアカップ2021」では「甘夏ベルジャンホワイト」がベルギービール部門で銅賞、アメリカンスタイル部門で「アンバーエール」も銅賞を受賞した。昨年に続き「世界で最も権威のあるビールコンペティション」と称されるワールドビアカップに、新しく仕込んだ「甘夏ベルジャンホワイト」を出品する準備を進めている。2月末に大会開催国アメリカにビールを発送、授賞式は2022年5月5日、ミネソタ州ミネアポリスで開催予定。

 「今回ワールドビアカップに出品する『甘夏ベルジャンホワイト』に使った甘夏は、市内企業の海千が宗像の大島で大切に育てたもの。市の協力もあり、地域や企業とのつながりを感じられるビールになった。この自信作ビールで世界と戦いたい」と意気込みを見せる。

 甘夏ベルジャンホワイトは数量限定販売。営業時間は10~17時。月曜定休。団地に駐車場あり。

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