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福津の洋菓子店が30周年 土産菓子開発にも注力へ

「ケーキハウスRITZ」外観

「ケーキハウスRITZ」外観

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 「ケーキハウスRITZ(リッツ)」(福津市西福間1、TEL 0940-43-2372)が4月21日、30周年を迎えた。

「苺のショートケーキ」

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 店主の山下庄吾さんは福岡市で約13年間、パティシエとして修業を積んだ後、独立出店した。7年間営業した後、現在の場所に店舗を移転した。

 店名は、フランスのセーヌ川に架かる橋の一つ「オステルリッツ橋」から名付けた。修業を積んだ店の名前が「洋菓子セーヌ」だったことから「常に師匠の恩を忘れず、いつでも初心に返られるように」との決意も込めている。

 山下さんお薦めの商品は「苺(イチゴ)のショートケーキ」(442円)。「後を引かない甘さが特徴」(山下さん)という同商品は、九州産の原乳のみで作った生クリームにグラニュー糖とトレハロースを混ぜ合わせることで糖度を保ちながら甘みを抑える工夫をしているという。

 「発売当初から人気」という「文(ふみ)」(230円)は、ホワイトチョコを練りこんだパウンドケーキにホワイトチョコをサンドした焼き菓子。山下さんは「手紙で感謝を伝える機会が減る中で、『文』を贈り物として感謝を伝えるきっかけにしてもらえたら」と話す。

 山下さんは30周年を迎えるに当たり、「見知らぬ土地で縁もない中でオープンし不安もあったが、オープンした夏に店の外まで行列ができるほどお客さまが来てくれた日のことが今でも脳裏に焼き付いている。コロナ禍や原材料高騰などでつらかったこと、大変なこともあるが、当時のことを思い出すと胸が熱くなり、また頑張れる」と振り返る。

 「まだまだ表現したい思いがあり、折り返し地点だと思っている。ここまで支えてくれた方々に恩返ししていくつもりで日々作っている。『福津の銘菓』と呼べるような土産菓子にも力を入れていきたい。これからのリッツも楽しみにしてもらえたら」と意気込む。

 営業時間は9時30分~19時。火曜、第2・第4水曜定休。

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