宗像市赤間にある唐津街道赤間宿(宗像市赤間3)に11月27日、「フミ子の生ゆず胡椒(こしょう)」の加工場と直売所がオープンした。当日は餅まきが行われ、家族連れや地域住民も参加してにぎわいを見せた。
母のフミ子さんが自宅の庭で育てていたユズで作ったユズコショウの味を、息子の原田さんが忘れられず、自身でユズコショウを作ることを決めた。原田さんは母が作ったユズコショウと同じ味を出すために数多くのユズの生産者に会いに行き、家の庭で育てていたユズの味を探し求めた。
直売所では、「生ゆず胡椒 大吟 青・黄・赤・黒」を販売する。ユズは香りが高く、農薬不使用のものだけを使い、表面だけを削り取った表皮を使ったユズコショウを提供。土曜・日曜には、定期的に引きたてのだしを販売するイベントも企画している。
代表の原田さんは「母の故郷で母が作ったユズコショウを作ることができてうれしい。これからはおいしいユズコショウを安定的に提供できるようにし、廃棄する箇所がないよう、ユズを丸ごと使った商品作りを行っていきたい。ユズコショウだけではなく、天然のだしや佃煮、ユズコショウと相性の良いものを作りたい。日本のおいしい食の味を追求していきたい」と思いを語る。
直売所の営業は土曜・日曜の11時~17時。加工場は不定期。