児童養護施設「報恩母の家」(岡垣町海老津)で暮らす子どもたちが12月21日、施設内地域交流スペースでクリスマス会を開いた。
同会は日頃の感謝の気持ちを地域の人々に伝えるとともに、同施設の活動を周知することを目的に毎年開いていたが、ここ数年はコロナ禍により中止や延期を余儀なくされていたという。
今年は4年ぶりにゲストを招いて本格的に開催。門司晋岡垣町長を始めとする行政関係者や岡垣町内外から集まったボランティア関係者、子どもたちが普段通う幼稚園や小中学校の教員たちも駆け付け、晴れ姿を見守った。
門司町長は「今日という日をとても楽しみにしていた。本来私は子どもたちに元気を与えなくてはいけない立場だが、いつも元気をもらっている。たくさん練習をしてくれてありがとう」と感謝の言葉を述べた。
当日は、子どもたちと職員が各グループに分かれ、それぞれの特技を披露。ダンスや歌、けん玉、皿回し、バルーンアートなど、その一つ一つのレベルの高さに観客からは大きな歓声が上がった。
プログラムの終盤では、来春就職予定の卒園生が「入ってきたばかりの子はまだ不安も多いと思うが、ここでの生活はきっと楽しいものになる。ここにいて良かったと思える時がいつか来るから、頑張ってください」と、在園の子どもたちに向けて激励の言葉を贈った。
開催時間は2時間に及び、いくつかの団体が子どもたちにプレゼントを渡す場面もあった。来場者たちも同施設の厨房職員たちによる手作り弁当や、子どもたちからの手作りクッキーとメッセージカードを受け取るなどして、笑顔に包まれた会となった。