学ぶ・知る

宗像・大島学園で「竹あかりワークショップ」 七夕まつりを盛り上げ

ワークショップの様子

ワークショップの様子

  • 0

  •  

 「竹あかりワークショップ」が6月20日、宗像・大島学園(宗像市大島)で開催された。

皆で協力して制作

[広告]

 大島では8月7日、宗像大社中津宮で行われる神事「七夕祭」に合わせて「大島七夕まつり」が開かれる。ワークショップで制作した「竹あかり」は中津宮境内の装飾に使い、島民が大切にしている同まつりの夜を照らす。

 大島七夕まつりに「竹あかり」が採用されたのは2017(平成29)年。コロナ禍で小規模開催にとどまっていたが、4年ぶりに本格開催する。

 ワークショップには、学園の児童・生徒36人と島内外の大人合わせて74人が参加。世界中で活躍している「竹あかり」総合プロデュース集団「CHIKAKEN(ちかけん)」指導の下、竹専用のアタッチメントを付けたインパクトドライバーを使い制作。子どもたちは異学年交流で、大人たちと協力しながら3メートルの竹に穴を開けて模様を付け、大きいもので8メートル、計35本の「竹あかり」が完成した。

 「竹あかり」は、竹林管理の担い手の高齢化や後継者不足、竹材利用の減少などにより、大島だけではなく他地域でも社会問題化している「放置竹林」の竹を切り出し使う。切り出した竹に穴を開け、竹の節の部分に明かりを入れることで、模様に沿って開けた穴からゆらめく明かりが、見る人の心を和ませる。

 「元気な島づくり事業推進協議会」に所属する一般社団法人「COPむなかた大島」代表の久保春奈さんは「『竹の明かりによって人々の共感が生まれる素晴らしさを、七夕まつりでかなえたい』という島民の思いが、主催する協議会の後押しで実現した。この島で育った自分たちも子どもの時から祭りに参加していて、代々、島民が大事にしてきたから、今もこうして続いている。その思いや意味、伝統が途絶えてしまわないように受け継いでいきたい。『大島七夕まつり』の『竹あかり』を通して、『文化を継承したい』という思いを島民だけではなく、島外の人にも知ってもらえれば」と呼びかける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース