福岡空港で働く日本航空(JAL)の職員が正月に巫女(みこ)として宗像大社(宗像市田島)で奉仕する。
12月15日、事前研修が行なわれ、巫女から着付け、髪型の指導を受けたほか、権禰宜(ごんねぎ)の吉武誠礼(ともひろ)さんから、言葉遣いや奉仕心得について学んだ。吉武さんは「笑顔とあいさつを忘れず奉仕してほしい。普段の接客を生かして他の臨時巫女らのお手本になれば」と期待を込める。
宗像市と日本航空は2017(平成29)年に包括連携協定を結び、人材交流を行っている。日本航空は新型コロナウイルス流行で空港業務が減少し、宗像大社も感染症対策で授与所を増やし人手不足だったことから昨年初めて行われた。今回巫女を務めるのは、昨年も経験した2、3年目のグランドスタッフ7人。
日本航空福岡空港支店マネジャーの假屋奈穂子さんは「昨年の奉仕では言葉遣いや心持ちなど勉強になったと話す職員も多かった。通常の接客にも役に立つ部分がある。今年も宗像大社から声を掛けていただき協力することになった」と話す。
研修を受けた田中美里さんは「昨年は言葉遣いなどの違いに戸惑いもあったが、本職の巫女に助けてもらいながら無事奉仕できた。今年は2回目なので楽しみたい」と意気込む。
奉仕期間は混雑が予想される1月1日~3日と8日~10日。