福岡教育大学(宗像市赤間文教町1)アカデミックホールで12月19日、イベント「灯籠を作って宗像の町を彩ろう!」が開催され、近隣の小学校5校の児童と保護者ら約120人が参加した。牛乳パックを再利用して作られた灯籠は完成後、同ホールでライトアップされ鑑賞会も行った。主催は同大中等美術専攻1年生。
和紙で作った花びらを1枚ずつ貼り合わせてランプシェードを作っていく親子
同大がある赤間地区では毎年、熊越池公園(宗像市赤間6)や唐津街道赤馬館周辺で「夢灯籠まつり」が開催されているが、コロナ禍で中止が続いている。「夢灯籠まつりを再現したい」と学生らが同イベントを企画。宗像市から活動費の支援を受けることができる「大学生によるまちの課題解決プロジェクト」に応募し採用された。授業の一環としても行い、準備、広報、予算管理などは全て学生主体で行ったという。
灯籠には、それぞれが持参した牛乳パックが利用された。参加者らは学生の説明を聞きながら、側面の一部を切り抜き白色の和紙を貼り合わせた後、色付きの和紙で飾り付けた。この他、花びら形に切った和紙をLEDライトの周囲に貼る花のランプシェード作りも行った。
強風のため同ホール内でのライトアップとなったが、室内灯が消されると会場内は光に包まれ感嘆の声が上がった。参加者らは、自作した灯籠を間近で鑑賞したり写真に収めたりするなどして楽しんだ。
赤間小学校6年の女児は「楽しかった。凝って作ったら時間が足りなくなってしまったので、家でも続きを作って飾りたい。夢灯籠まつりのようでライトアップされた灯籠はとてもきれいだった」と話していた。
リーダーを務めた同専攻1年の上橋明花さんは「学生主体でのプロジェクトは今回が初めてで準備はとても大変だったが、親子で灯籠・ランプシェード作りを楽しんでもらえたと思う。きれいにライトアップされて感動した。自作した灯籠を、ぜひ家でも飾ってもらえれば」と振り返る。