今年の収穫に感謝し特殊な神饌(しんせん=九年母・ゲバサ藻・菱餅)を神前に供える古式祭が12月12日、宗像大社(宗像市田島)で開かれた。
古式祭は御神前で行われる祭典と、供え物をいただく「御座」の2つで構成し、神饌を供えた後は神と人が協力して共に栄え幸せになるように、神人和楽の時間を過ごすという。
この神事は約800年続く宗像地方の神事で、以前は師走15日に行われていたが、現在は毎年12月15日に近い日曜に行われている。
当日は7時から神職が本殿で祝詞を奏上し、7時30分から御座が行われた。10時からは宗像市・郡内の消防関係者、県議会議員、市町村長、警察関係者、氏子代表者らが参列し、火災の災いが起こらぬよう、消防関係者の安全を祈る鎮火祭が行われた。
宗像大社広報の黒神さんは「古式祭は約800年続いている伝統的な神事なので、昨年はコロナ禍でも行ったが、御座をすることができなかった。今年は規模を縮小しながらも無事に御座を行うことができて良かった」と話す。