「あなたらしく生きる~インクルーシブな街を考える講演会~」が12月16日、「fabbit宗像」(宗像市赤間)で開催された。
主催した「むなかた元気塾」は、福岡県「女性による元気な地域づくり応援講座事業」の一環で行われた全7回の講座。コロナの影響で対面講座ができない時期もあり、オンライン参加とアーカイブ受講も取り入れて実施。当日は、26人の塾生がインクルーシブな街について学びながら、SNS班・動画班・チラシ班に分かれてイベントの広報・告知・集客を実践的に体験した。
講演会に先立ち、「どうすればもっとインクルーシブな宗像市になるか」をテーマに塾生自らの考えを発表する時間を設け、列席した宗像市長が感想を述べた。発表した塾生の一人は「インクルーシブという言葉も知らない状態からスタートし、考え続けた5カ月間。誰もが暮らしやすい街になるように、自分にできることを今後も探していきたい」と話す。
講師の田村大さんは「インクルーシブな社会とは、誰もが意欲をもって人生に挑戦できる社会であり、誰かの挑戦を応援できる社会」と話し、エイブルシティやノーマライゼーションの考え方を紹介した。
講演会を終えた実行委員長の吉武麻子さんは「むなかた元気塾として『こうすればインクルーシブな街になる』という結論は出せなかった。しかし『皆で考え続ける必要がある』と塾生が気付いたことに価値がある。今後も宗像市をはじめ、さまざまな関係機関と連携しながら、インクルーシブな街を考える場を作っていきたい」と話す。