宗像・稲元のパン店「sian(シアン)」敷地内に9月2日、カフェ「陽庵(ひあん)」(宗像市稲元1、TEL 0940-33-8211)がオープンした。
シアン店内。田村さんは「地域の小児医療に関わっていることもあり、本質的な意味で子どもの体にやさしい安心・安全なパンを作っている」と話す
糸島のパン店「Boulangerie NOAN(ブランジュリノアン)」(糸島市篠原西1)の姉妹店として5月にオープンしたシアン。店主の片山陽子さんは「片山医院」(稲元)院長の妻で同院に併設する病児保育室「めばえ」の広報も務めていることから「子どもたちに喜んでもらえるような場所を作り、地域に貢献したいと考えていた」という。ノアンの客として店に足を運んでいた片山さんが「宗像でもノアンのパンが購入できたら」とノアン店主の田村秀亮さんに声を掛け、旧「片山小児科」跡に店を誘致。国産小麦や地元の野菜を使うなど、食材や焼き方にもこだわったパン約60種を販売している。
陽庵は敷地内にあった住居を改装してオープン。メニューはラングドシャで作るコーンに北海道産の生クリームを25%使ったソフトクリームをのせる「クレミア・スタンダード」「クレミア・ザ・ショコラ」(以上500円)、「北海道ソフトクリーム」、宇治抹茶を使った「特撰(とくせん)抹茶」(以上300円)などを用意。「アフォガート」(500円)、「コーヒー」(200円~)などのドリンクのほか、北海道ソフトクリームまたは特撰抹茶にシアンで作ったクレセントを添える「シアン・ソフト・クレセント」(600円)など両店がコラボした商品も数量限定で販売する。
イートインスペース内も新たに壁画で装飾。宗像の海を表現したもので、シアンオープン時に外壁を彩った宗像出身のアートパフォーマー、カラリズムリサさんが再び担当した。
「パンを中心にさまざまな楽しみを提供する施設」として年内のグランドオープンを目指し、個人事業者が「入居しやすく、退去しやすい」テナントスペースやキッチンカーの駐車場なども建設中。片山さんは「『店を開きたい』と考えている方が負担なく出店できるような場所を提供し、子どもたちを始めとするたくさんの方が集う場所になれれば」と抱負を話す。
営業時間は9時~18時(陽庵はクレセントがなくなり次第終了)。月曜・木曜定休。