宗像を拠点に営業するキッチンカー「上弦ノ月」が7月25日で2周年を迎える。
店主の小川佳樹さん、妻の直美さん、長女の夏季さんの家族3人で営業している同店。佳樹さんがパン職人だった経験を生かし、生地から手作りしている「揚げピザ」が看板メニュー。一番人気の「よくばりマルゲリータ」(600円)は、トマトソース、ベーコン、チーズ、バジル、ブラックペッパーが入った、具だくさんの「揚げビザ」。「地元の食材をできるだけ使いたい」という思いから、生地には国産小麦粉だけを使い、宗像市大島の塩を使う。
夏季さんが担当しているデザートも人気で、「上弦ノ月ぱふぇ」(食べきりサイズ650円、たっぷりサイズ800円)と名付けるサツマイモのパフェはいったん販売を中止したものの、客からのリクエストが多く、7月1日、リニューアルして販売を再開。
2018(平成30)年に関西から移住してきた小川さん一家。何か事業を始めようと考えていた矢先、コロナ禍となり、店を構えるのではなくキッチンカーでの事業を決断したという。「せっかくキッチンカーをやるなら、人がやっていない、おいしくて珍しいものを作りたい」という思いから、「揚げビザ」をメニューに選んだという。1年目は土日のみの営業だったが、2年目からはキッチンカーを本業として、平日の3日間は宗像市内の決まった場所で営業。他の日は宗像市外に出かけて営業することもあるという。
「宗像の人は優しい。全く知り合いもいない土地でのスタートだったが、少しずつ常連さんができ、お客さんには良くしてもらうことばかり。3年目もお客さんを大切にして、『宗像と言えば上弦ノ月』と言われるくらい、宗像の人に食べてもらって喜んでもらえる店になっていければ」と今後への思いを話す。
出店場所や営業時間はインスタグラムとLINEで伝える。7月25日は周年イベントを予定。