宗像地区消防本部で4月5日、ラグビーのプレー中に心肺停止となった男性を救護したとして、大曲徹さんと藤野大樹さんに感謝状が贈られた。
表彰の対象となったのは、2月8日にサニックス玄海グラウンド(宗像市神湊)で発生した救命事案。ラグビーのプレー中に72歳の男性が突然倒れて心肺停止状態となった際、現場に居合わせた関係者が協力して119番通報を行い、大曲さんと藤野さんが交代で胸骨圧迫を行った。
当日は、クラブハウス職員による自動体外式除細動器(AED)の迅速な搬送や、メンバー内の医師による装着など、居合わせた人々が役割を分担。連携した救命処置の結果、男性は医療機関での治療とリハビリを経て、2月12日には自ら歩いて退院できるまでに回復した。
救命活動を振り返り、藤野さんは「現場に到着した時は心停止の状態で無我夢中だった。持っている知識を総動員して、できる限りのことをしたことが結果につながったと思う」と話す。大曲さんは「小学校の教員として講習を受けた経験はあったが、自分がやらねばという思いで駆けつけた。それ以外を考える余裕はなかった」と当時の心境を明かす。
感謝状を受けた藤野さんは「なかなか表彰される機会はないので光栄」と話し、大曲さんは「搬送後の様子を知らなかったが、元気になったと聞いて率直にうれしい」と笑顔を見せる。
表彰式で感謝状を手渡した同本部の北野真市消防長は「大曲さん、藤野さんをはじめ数人の的確な行動が救命のための連鎖の輪となった。『一人はみんなのために、みんなは一人のために』という言葉通り、皆さまの迅速な行動が一人の大切な命を救うことができた。心より感謝したい」と話した。