「むなかた子ども大学メインキャンパス」が12月12日、グローバルアリーナ(宗像市吉留)と福岡教育大学(赤間文教町1)で開催された。主催は宗像市教育委員会。
はじめの会では宗像市出身のお笑いコンビ「むなかったん」が登場
同イベントは、さまざまな分野で活躍する大学や企業の関係者が講師となり、小・中学生に向けて講座や体験活動を提供する取り組み。5回目となる今年は、建築士コース、アナウンサーコース、理科博士コースなど、全24コースを実施した。
初参加となった宗像出身のアートパフォーマー、カラリズムリサさんが講師を務めた「絵画パフォーマンスコース」では、受講した8人が地球パート、沖ノ島パート、鳥パートに分かれ、音楽に合わせ、大きなキャンバスにアクリル絵の具を使って一つの作品を完成させた。受講した児童は「鳥の羽の描き方などを細かく教えてもらえて、上手に描けたのがうれしかった」と振り返る。カラリズムリサさんは「自分が感じたことを言葉にしたり、身体や絵などの芸術を通して表現したりすることはとても大切。その大切さが少しでも伝わっていたらうれしい」と話す。
「動物園飼育員コース」では、犬やフクロウ、モルモットなどの動物との触れ合いを通して、動物の生態や世話の仕方を学ぶ講座を開いた。担当した福岡ECO動物海洋専門学校の学生は「動物を通して得られる気持ちや、命を預かることの責任感を学んでもらえたら」と期待を寄せる。受講した児童も「家では動物を飼っていないけど、動物が好きなので、この講座で触れ合えてうれしい」と話していた。
宗像市地域教育連携室の南宏和さんは「普段その仕事をしている人から実際に学ぶ機会は貴重。本物から学ぶことで、言葉の重みや質問への向き合い方が違ってくる」と話す。「宗像市では、子どもたちに多くの挑戦の機会を届けたいという思いから、一年を通して特設講座も開いている。子どもたちが本物の空気を感じ、学び取る場を今後も設けていきたい」と意欲を見せる。