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宗像大社で豊饒祭 豊かな海願い園児が稚魚放流

稚魚を放流する園児

稚魚を放流する園児

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 宗像大社の秋の神事「豊饒祭(ほうじょうさい)」が10月29日、大社辺津宮(宗像市田島)で行われた。

稚魚の入ったバケツを受け取った園児

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 「豊饒祭」は、豊かな海や山、川、田畑を願う神事。2017(平成29)年10月29日に宗像市で、当時の天皇、皇后両陛下ご臨席の下「第37回全国豊かな海づくり大会福岡大会」が開催されたことを記念し、毎年この日に実施している。宗像大社辺津宮本殿で、神楽「浦安の舞」を奉納した。

 神事の後には鐘崎漁港御製広場(宗像市上八)で稚魚放流行事を行い、福津市の光明幼稚園と宗像市の玄海ゆりの樹幼稚園、福岡教育大学付属幼稚園の園児約100人が参加した。園児たちは、宗像漁協職員からフグやマダイの稚魚が入ったバケツを受け取り、「バイバイ」「元気でね」と声をかけながら、海へ放流した。

 約500匹の稚魚が次々に海中へ泳ぎ出すのを見送った園児からは「魚を触れて楽しかった、つるつるしていた」「元気よく泳いでいくのが見えて楽しかった」などの声が聞かれた。

 放流行事は、水資源の保護・管理の大切さを広く伝えることを目的に行っている。実行委員会構成団体の一つ、宗像漁業協同組合の八尋時男組合長は「宗像の海も、海水温の上昇などの問題がある。豊かな水資源を守るのに大事な行事」と話す。宗像大社権禰宜(ごんねぎ)の鈴木祥裕さんは「子どもたちの笑顔を見ることができて良かった。これからも続けていければ」とほほ笑む。

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