
「中秋の美食会 Mid-Autumn Harvest Moon Gourmet Party」が10月6日、ぶどうの樹福津(福津市西福間4)で開催された。主催は、玄海ホテル旅館組合、遠賀・海浜旅館組合、津屋崎旅館組合。
若手料理人やサービス従事者が、地元の魅力を再認識し愛着と誇りを深めることで、地域の新しい価値づくりや活性化につなげていこうと企画した同イベント。
この日は、湯布院「山荘 無量塔(むらた)」(大分県由布市)の木村淳二総料理長が調理を担当した。「今回の開催に先立ち、玄海七浦の漁業者や生産者を訪ね、話を聞いた」という木村総料理長は、「海と山の恵みが紡ぐ、七浦の物語」をテーマに、地魚、地酒、地野菜を盛り込んだ創作コース料理を用意。このほか、シェフやソムリエの研修を受けた、地域のホテルやレストランのスタッフが中心となり結成した「TEAM七浦」が、地元の歴史や文化を学んだ「語り部」としてゲストをもてなした。
宗像出身で「バーテンダーアーティスト」の増田タカノリさんは、玄海七浦の日本酒、焼酎、ワインなどをペアリング酒として用意。会場では、川波幸恵さんによるバンドネオン演奏が花を添えた。
運営スタッフで合同会社「玄海七浦」商品開発部長の小川大三郎さんは「豪華な食事を楽しむだけでなく、地域の歴史や文化、風土を『食』を通じて体験する旅のスタイルを提案しようと、玄界灘の新鮮な海の幸や、里山の恵みを使った料理と地酒のマリアージュを体験していただいた」と笑顔を見せる。