
20年前に埋設したタイムカプセルを開封する「タイムカプセル開封式」が8月17日、鞍手町中央公民館(鞍手町小牧)で行われる。
鞍手町は、1955(昭和30)年1月1日に剣町・西川村・古月村の1町2村が合併して誕生し、2025年1月1日、町制施行70周年を迎えた。本年度は1年を通して70周年記念事業を行っており、その一環として同イベントを開催する。タイムカプセルは、2005(平成17)年に町制施行50周年を記念し、町内の全小中学校と中央公民館の計9カ所に埋設した。開封は70周年に当たる2025年と決められていた。
開封式は鞍手町中央公民館研修室1で10時から行う。鞍手町出身のお笑い芸人「土居上野」の上野聖和さんが司会を務め、式典を盛り上げる。鞍手町まちづくり課の高橋奈美江さんは「私たちがするとどうしても堅苦しくなってしまうので、楽しい会になるように上野さんに司会をしていただくことにした。20年前の校長や先生方にも声をかけているので、再会の場にもなる。当時の在校生や関係者の方が集まり、盛り上がってもらえたらうれしい」と話す。「掘り起こしの際は、各学校で現在の校長などにも手伝ってもらった。その様子を撮影した動画も作成したので、開封前に流す予定」とも。
当時の在校生は、1990(平成2)年4月2日から1999(平成11)年4月1日までに生まれた人。学校ごとに分かれて一斉開封する。収容品は町で統一しておらず、当時の各学校の判断に委ねていたため、開封するまで分からないという。
高橋さんは「旧鞍手南中学校に埋められたとされるタイムカプセルだけが、現在のところ見つかっておらず、情報提供を呼びかけている。当時の教職員や関係者の話を元に、5回ほど手掘りで捜索したが見つからず、最終的に重機を投入して捜索したが、それでも発見に至っていない。情報をお寄せいただきたい」と呼びかける。