食べる 買う

福津に宅配弁当店 就労継続支援A型事業所としての一面も

「おべんとうの青い鳥」店主の中村拓実さん

「おべんとうの青い鳥」店主の中村拓実さん

  • 0

  •  

 宅配弁当店「おべんとうの青い鳥」が福津市津丸にオープンして3カ月がたった。

弁当の内容

[広告]

 整骨院を経営する中村拓実さんが店主を務める同店。メニューは、管理栄養士が考えたという、1食で40品目以上の食材を使った日替わり「ヘルシー弁当」(500円)をはじめ、「デラックス弁当」(600円)、「贅沢(ぜいたく)弁当」(750円)、胸肉ともも肉を使った「唐揚げ弁当」「TOKYO BLACKプレーンカレー」(以上600円)、「唐揚げ南蛮弁当」(700円)をそろえる。

 同店は就労継続支援A型事業所としての一面も持つ。中村さんは「40歳になったことをきっかけに『新しいことに挑戦したい』という思いが芽生えた。人の役に立ち、感謝される仕事を模索する中で障害者の就労継続支援事業に出合った。調べていくうちに、最低賃金の支払いが必要なA型事業所と、より軽作業中心のB型事業所があることを知った。福津市にはA型事業所が一件もない現状があり、自ら挑戦することを決めた」と振り返る。

 弁当店事業を選んだのは、健康的でヘルシーで女性向けのメニューも展開しやすく、安定したビジネスになりやすいと考えたため。飲食業は未経験だったが、メニュー開発やチラシ作成を支援するコンサル会社と協力しながら開業にこぎ着けた。

 利用者には弁当の詰め作業や調理など、スキルに合わせ幅広い作業を用意。段階的に業務を増やしながら自信をつけてもらう仕組みを採用している。

 中村さんは「魚を使ったオリジナル弁当や高齢者施設向けメニューの開発、夜営業も考えている。挑戦できる環境をつくり、利用者が一歩ずつ成長できる場所にしていきたい」と意気込む。

 福津市、宗像市、古賀市、新宮町のオフィスや施設には、1個から無料で配達する。テイクアウトは100円引きで販売する。注文は同店のウェブサイトと電話で受け付ける。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース