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宗像で子育て世代対象の防災講座 男女共同参画視点交え意識向上図る

「宗像で暮らすママ・パパたちの防災力UP講座」の様子(写真提供=宗像市男女共同参画センター「ゆい」)

「宗像で暮らすママ・パパたちの防災力UP講座」の様子(写真提供=宗像市男女共同参画センター「ゆい」)

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 「宗像で暮らすママ・パパたちの防災力UP講座」が7月9日、メイトム宗像(宗像市久原)で開催された。主催は宗像市男女共同参画推進センター「ゆい」。

講師を務めた佐藤倫子さん(写真提供=宗像市男女共同参画センター「ゆい」)

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 子育て世代が、防災を自分ごととして捉え、男女共同参画の視点を交えた防災意識を高めることを目的に企画された同講座。講師を務めたのは、福岡教育大学と西南学院大学の非常勤講師、佐藤倫子さん。東日本大震災をきっかけに、福岡県糸島市で「ママのための防災会議INいとしま」を立ち上げ、「子育て世代が自分の身と自分の子は自分で守る『自助』」のための情報共有や学びの場を提供してきた。佐藤さんは「非常時は男女の社会的性差が強く出てしまい、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)が悪化する。日頃から性別に関係なく防災について一緒に考えることが大切。人それぞれ家族構成が違うので正解も違う。いざという時に行動できるよう、心配しすぎないように防災を進められたら」と話す。

 当日は宗像市民11人が参加。3グループに分かれ、日常や非常時におけるアンコンシャスバイアスの影響について知識を深めた後、子育て世代が災害時に直面する課題の意見交換を行い、各家庭の生活状況を反映した防災アクションを計画した。

 参加者の宮崎穂波さんは「アンコンシャスバイアスと防災の関連性が理解できた。備えることが自身の安心につながり、周りを助ける余裕にもつながると気が付いた」と話す。矢中由佳さんは「備えることは大事なこと。家族を巻き込んで防災食について調べたい」と意気込む。

 同センター事務局長の梶谷博之さんは「災害時は『自助』が大切だといわれている。そのためには情報収集などの行動が必要。受講後は家族や地域の人との話し合いを通して、防災意識を高めてほしい」と話す。

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