
福津市立神興小学校(福津市東福間6)で8月10日、25年前に埋設したタイムカプセルの開封式が行われる。
2000(平成12)年、当時のPTA役員がミレニアムイヤーを記念しタイムカプセルを埋設することを提案。全校児童554人がクラスごとに思い出の品を密封容器に入れ、同校の正門玄関横に埋めた。埋設場所には2000年度の卒業生が制作した記念碑が立ち、スペースシャトルの絵や児童が書いた「未来へのメッセージ」が刻まれている。記念碑の前には開封日を示す「2025(年)8(月)10(日)」との石碑も立つ。
開封式の準備は、当時のPTA役員と児童で組織する「咲顔(えがお)の会&神興(じんごう)TC(=タイムカプセル)会」を中心に進めている。開封式の実行委員長で、当時5年生だった小柳翔太郎さんは「当時はやったカードゲームのカードや、ビデオレターをタイムカプセルに入れた記憶があるが、手紙は書いたかどうか覚えていない。中身は学年ごとに違うかもしれない。何が出てくるか楽しみ」と笑顔を見せる。
当日は、10時から掘り起こしを行い、13時から同校体育館で当時の校長によるあいさつと開封式を行う。その後、各学年、クラスに分かれタイムカプセルを開封する。
対象者は、1988(昭和63)年4月~1994(平成6)年3月生まれで2000年当時、神興小学校に在籍していた児童。小柳さんは「在校生だけでなく、地域の人も未来への自分に宛てて手紙を書いたと聞いている。小学校には当時の先生からの問い合わせも来ており、当日来校予定。校舎の中も見学できるのでたくさんの人に集まってもらい、友人と当時を懐かしんでほしい。来られない人も友人に受け取りを頼んでもらえたら」と呼びかける。
当日は16時まで開封品の引き渡しを行う。問い合わせは、インスタグラムアカウント「神興小タイムカプセル2025」で受け付ける。