
宗像大社中津宮(宗像市大島)で7月7日、「七夕Month(マンス)」が始まった。
大島にある宗像大社中津宮の境内には「天の川」が流れ、川を挟んで牽牛(けんぎゅう)神社と織女(しょくじょ)神社があり、七夕伝説発祥の地ともいわれている。毎年8月7日には同大社で行う神事「七夕祭」に合わせ、「大島七夕まつり」を開催する。
8月7日までの期間中、大島ターミナルから中津宮までの道路沿いに七夕の吹き流しなどを装飾するほか、島内外の飲食店や宿泊施設に短冊を設置し、島民や来島者は自由に願い事を書き込める。
中津宮境内に設置し、夜間にライトアップする竹明かりは、節を抜いた竹にドリルで大小さまざまな穴を開けることで、内側に入れるLEDライトの明かりがデザインに沿って浮き彫りになり、繊細な陰影を楽しめるアート作品。6月24日には「元気な島づくり事業推進協議会」の専門部会である「宗像大島竹あかり実行委員会」が中津宮境内に「竹明かり」を奉納した。
同実行委員会代表の久保春奈さんは「竹あかりプロデューサーの製作指導を受けるようになってからの『大島竹あかり』実施で一般公開するのは今年で5回目。今年はコロナ禍明け3年目となり、集大成として『竹鳥居』を製作している」と話す。
同協議会の草野隆則会長は「竹明かりを通じて次世代の子どもたちの記憶に残るように、島内外の方々と協力しながらたくさんの人の手で大島の『七夕まつり』を一緒に作って、鎌倉時代から続いてきたとされるこの祭りを、さらにこの先100年続けられるように取り組んでいきたい」と話す。
「大島七夕まつり」は8月7日17時から、中津宮境内下の港湾緑地公園で開催。20時に中津宮境内(織女神社前)で神事を執り行う。当日は臨時貸し切り船の運行も予定。専用チケットは同会場内で18時ごろから販売する。