
福岡県立宗像高校(宗像市東郷6)電気物理部のチーム「宗高イージス」が5月31日、伊豆美沙子宗像市長を訪問し「ロボカップ2025サルヴァドール世界大会」出場を報告した。
同チームは3月、「ロボカップジュニア・ジャパンオープン2025名古屋全国大会」のサッカーリーグ・ライトウェイト部門で優勝。7月にブラジルで開催される「ロボカップ2025サルヴァドール世界大会」の出場権を獲得した。
この日は、世界大会に出場する同チームメンバーの藤田海さん、木村真生喜さん、栗崎結大さん、末広昊暉さんをはじめ、眞弓豊企校長、同窓会長の江口友弘さんも市長訪問に同行した。
「アタッカー機」のプログラミングを担当する栗崎さんは「全国大会では最多得点だったが、世界の舞台では今のままでは通用しないと思っている。より正確なシュートを目指し改良を重ねたい」と話す。「ゴールキーパー機」のプログラミングを担当する末広さんは「最初は失敗も多かったが、試行を重ね、全国大会では最少失点の成績を収めた。世界大会ではさらに高いレベルの動きを実現したい」と意気込む。
同校からは、全国大会で3位の好成績を収めた「宗高アルテミス」も世界大会出場権を得たが、物価高騰などの影響から「宗高イージス」のみが出場することになった。藤田さんは「それでも渡航費用が足りないため、現在クラウドファンディングで支援者を募っているところ。もともとはアルテミスと2チームで一緒に行こうと計画していたが、経済的な面で行けなくなったのはショックだった。こうなってしまったからにはアルテミスの思いも載せて、必ず優勝するという気持ちで世界大会に臨みたい」と話す。
伊豆美沙子市長は「『宗像から世界へ』を合言葉に、私の母校でもある宗像高校の皆さんが世界大会に出場することを、市民として、一先輩として誇りに思う。皆さんが注いできたエネルギーと思いを、ブラジルの地で存分に発揮してきてほしい」と笑顔を見せる。訪問の後は宗像市役所前で壮行セレモニーが行われ、市職員が生徒たちにエールを送った。