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日韓大学生が宗像市の中学生と交流授業 日・米・韓3カ国連携プログラムで

生徒と交流する学生

生徒と交流する学生

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 福岡県立宗像中学校(宗像市東郷)で5月23日、英語教員を目指す日本と韓国の大学生40人が中学生の授業を見学し現場の教育法を体験する研修が行われた。

授業内容を後方から見学する学生

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 在福岡米国領事館主催の研修プログラムで、日本、米国、韓国が連携して取り組む「Trilateral Teacher Training(3カ国間教員研修)」の一環。米国のコミュニケーション英語教授法や3カ国の教育連携への理解を深める目的で、在日米国大使館、在福岡米国領事館、在韓米国大使館が米国務省文化局の「Regional English Language Office」、NPO法人「Korea Japan English Camp」と連携して行った。

 在福岡米国領事館広報部の犬塚千絵さんは「オンラインの研修、韓国プサンのインターナショナルスクールでの研修を終え、今回グローバル教育に熱心な宗像でどのような授業が行われているか体験し、学生たちが自身の行う指導にどう生かすか考える機会になれば。仲間をつくり、協力しながら、新しい教育法を取り入れてもらえたら」と話す。

 学生たちは、中学3年生40人の英語の授業に参加。授業テーマ「友達が○○の気分の時に聞いてほしい曲についてスピーチする」に合わせて選んだ楽曲を生徒が学生に英語スピーチと動画で紹介、その後自身やクラスメートのスピーチについて振り返る様子を見学した。両国で活躍するアーティストの動画を見ながら一緒に体を揺らしたり、発表後の会話中に笑い声が起きたり、交流を楽しむ姿が見られた。

 宗像中学校3年生の香月結衣さんは「日本語の歌詞を英語に翻訳して伝えたり、英語訳のついた動画を見せたり、伝え方を工夫した。とても楽しかった」と話す。同校の片山亮子教頭は「生徒たちは留学生と交流する機会はあるがスピーチする機会はこれまであまりなく、授業中緊張した様子だったが、楽しめてよかった」と振り返る。

 九州産業大学国際文化学部4年の日野春菜さんは「グローバルな視野を自分の指導に生かしたいと思い研修プログラムに参加した。生徒たちが笑顔で楽しそうに参加する姿が印象的だった。興味深い授業スタイルで、自分の授業にも取り入れたい」と意欲を見せる。

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