
「宗像・福津の未来に向けた私たちのまちづくり」をテーマにしたトークイベントが3月8日、イオンモール福津(福津市日蒔野6)2階イオンホールで開催された。主催は宗像水光会総合病院(日蒔野5)。
宗像水光会総合病院が「地域と共に歩んでいる企業を招き、市民に向けて活動を広く発信したい」との思いから企画した同イベント。同病院が「グラノ24K」(岡垣町手野)の小役丸秀一社長、「くりえいと」(宗像市くりえいと2)の宮崎克史社長に声をかけて開催が実現した。当日は同病院の田山慶一郎病院長を含めて3者でトークイベントを行い、地域と連携して取り組んでいること、宗像・福津エリアをどのように見ているのか、今後やりたいことなどを話した。
幼少期の体験やレストランづくりにかける思い、地域の6次産業化の取り組みついて話した小役丸社長は「福津や宗像が『オーバーツーリズム』にならない形で観光客を増やしたい」と話した。宮崎社長は、くりえいとの歴史を振り返りながら、宗像が置かれている現状を紹介し「地域への投資を通じて宗像全体の価値を高めたい。宗像の良さは人と人との関係性。顔が見えるつながりが地域の強み。外国人が宗像に関わる機会をつくるなど、多様な人々が集まる場づくりを目指している」と話した。
田山病院長は、福津市の人口推移や医療の役割について触れながら「福岡市内に行かなくても、質の高い医療を受けられることを知ってほしい。地域での医療支援や健康増進への取り組み、退院後の患者支援を通じて、地域に根ざした医療を目指していく」と話した。
イベントの最後に小役丸社長は「地域から必要とされる企業であり続けたい」と話し、宮崎社長は「宗像で新しい挑戦ができる環境づくりを支援したい」との意向を示した。田山病院長は「地域の再開発や医療支援を通じて、宗像と福津の未来を支えていきたい」と意気込む。
同セミナーを企画した同病院企画室の赤川哲史さんは「病院は地域社会とのつながりが希薄になりやすい傾向がある。さまざまな企画やイベントを通じて、地域住民や地域企業との結びつきを深め、地域に根ざした病院を目指していきたい」と振り返る。