
宗像市立自由ヶ丘中学校8年の生徒が2月28日、地元食材を使ったメニューの販売イベントを道の駅むなかた(宗像市江口)で行った。
同校8年生の「総合的な学習の時間」で行っている「地域課題の解決を目指したふるさと学習」の一環。生徒たちは地元食材について調べ、実際に生産者から話を聞いた後、メニュー開発を行い、プレゼンテーションを経て販売メニューを決定。これまで、PR動画やチラシを作成したり、販売時の声かけの練習をしたりして準備を進めてきた。
当日は施設内の「米粉パン工房 姫の穂」で「地元野菜のカレーピザ」「いちごデニッシュ」などを販売したほか、キッチンカー2台の協力を得て「タコライス」「トマトスープ」「ブリ入りあかもく素麺」「むなっちょバーガー」を同店横の駐車場内で販売。「ブリ入りあかもく素麺」は地元特産のアカモクを練り込んだそうめんに、今が旬の寒ブリの刺し身を乗せた温かいメニュー。「タコライス」は「むなかた牛」と宗像産の大豆ミートとトマトを使う。全てのメニューで宗像の食材を取り入れた。
同施設の入り口付近では、生徒が自作のチラシを配ったり、自作のPR動画を放映しながら説明したりするなど、来店客に声かけをしていた。このほか、「#宗像の食を自中から」というハッシュタグを付けてSNSに投稿した客に、学びの丘学園のキャラクター「おかりん」のシールを配布する企画や、「おかりん」をプリントしたトートバッグやTシャツなどのオリジナルグッズ販売を行った。
生徒からは「自分たちでメニューを考えて、プレゼンして商品化を勝ち取ったのがうれしかった」「動画制作など難しいことも乗り越えてきたので、自信につながった」などの声が聞かれた。
同校教諭の松岡美保さんは「保護者の方だけでなく一般の方たちにも、生徒たちの学習の成果を伝える機会になった。生徒にとっても貴重な経験になったのでは」と話す。