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宗像大島にコワーキングスペース 地域と企業つなぎ持続可能な未来創出へ

コワーキングスペース

コワーキングスペース

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 「サステナブル×イノベーション」をテーマにしたコワーキングスペース(宗像市大島)が2月24日、宗像・大島にオープンした。

建物外観 2階がコワーキングスペース

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 大島は、2017(平成29)年に世界文化遺産に登録された「宗像大社中津宮」「沖津宮遙拝所」を擁する人口約500人の離島。同施設は、企業や地域、個人がつながり、新たな価値を生み出す場として設計。世界遺産の地を舞台に、持続可能な未来の創出を目指す。

 企業の新規事業担当者が地域資源を活用した実証実験を行える環境を整備しており、企業研修とコワーキングスペース利用を提供し、希望者には島の歴史や文化を学ぶ「大島サステナブルツアープログラム」も用意する。施設内にはWi-Fiやプロジェクター、ホワイトボードを備え、会員になることで利用できるほか、会員限定のイベントや「会員専用バー」での交流を通じて、新たなコラボレーションの機会を提供する。

 同施設の設立に先立ち、2024年7月に東京から大手製薬会社の新規事業部が大島を訪れ、実証実験の企画会議を2泊3日で行った。自然豊かな環境で日中は会議を行い、休憩時間で山を散策して野草を採ったり、海を見たり、島民とたき火をしたりしながらインタビューを行い、新規事業案の「壁打ち」などを行った。

 同施設責任者で宗像経済新聞編集長の中村昌史さんは「大島と関わりを持って約5年。大島の持つ可能性をより多くの人に伝えたいと考えるようになった。大島は人口減少や地域課題と向き合う現実がある。宗像エリア全体の活性化を目指し、企業や個人がこの島で交流し、アイデアを形にするきっかけを提供したい。宗像経済新聞を通じて、大島で生まれる挑戦や成果を発信し、地域と外部をつなぐ架け橋になりたい」と意気込む。

 現在、施設の名称を一般公募しており、4月25日15時~17時に開くオープニングイベントで発表する。オープニングイベントでは施設見学やトークセッションを開催予定。参加無料。施設の内装はDIYで会員と共に仕上げていくという。

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