
受注生産専門ケーキ店「Helianthus(ヘリアンサス)」(宗像市江口)が「Maison de FRANCEYA(メゾン・ド・フランスヤ)」敷地にあるコンテナで営業を始めて、2月11日で1カ月がたった。
「フランスヤ」でパティシエとして働いていた高崎沙樹さんが経営する同店。10代のころから洋菓子店で働いていたという高崎さんは、飲食店やパティシエ講師などの経歴を経て2021年、「フランスヤ」に就職。昨年退職し、パティシエの仕事からも離れようと考えていたところ、フランスヤの舩越清玄シェフから「せっかくの才能がもったいない。うちのキッチンとコンテナを使って独立してみては」との提案を受けたという。
製菓衛生師と調理師の資格を持つ高崎さんは「菓子製造業と冷凍食品製造業を行っているフランスヤのキッチンを間借りさせてもらえるなんて、こんなありがたい話はないと思った」と振り返る。
看板メニューの「オリジナルチーズケーキ」(2,000円~)は、冷凍することで急な当日販売にも対応する。「オーダーケーキ」(4,000円~)と「カスタムケーキ」(3,900円~)は1週間前まで、「花束ケーキ」「プリンセスケーキ」は3日前までの予約が必要。高崎さんは「元々甘いケーキが苦手だった」という自身の経験から、商品は全て甘さ控えめを意識しているという。
高崎さんは「フードロス削減や出来たてをすぐにお客さんに届けたいという思いから、ショーケースを置かない受注生産の店にすることを決めた。オーダーメードケーキはお子さんの誕生日や推し活にも活用してほしい」と話す。
営業時間は11時~18時。商品受け渡しは「フランスヤ」に併設する青色のコンテナ内で行う。予約は10時~19時、電話とインスタグラムで受け付ける。