「こども1日すししょくにん」イベントが11月24日、カメリアステージ(福津市津屋崎1)で行われた。
福津市の「場づくりファシリテーター」実践塾「BA-School(バ スクール)」の受講生で構成する「福津ぎょレンジャー」が企画運営を手がけた同イベント。
チームリーダーの上田裕菜さんは「福津は海の幸が豊富だが、海の生態系の変化や漁師の減少などで近年漁獲量が減っている。『福津市民で支える一次産業』をコンセプトにチームメンバーで意見を出し合い、子どもたちが魚をもっと身近に感じるきっかけづくりになれば」と話す。
当日は、福津市内外の親子8組が参加。イベントの前半は魚に関するクイズの出題や調理師歴約40年の職人による魚の解体ショーを通じて魚や魚介に関する知識を深めた。
後半はメインイベントとして「福津いいざい」(西福間3)が用意した、タイやサーモン、イカ、キュウリ、卵焼きを子どもたちが適切な大きさに切り、自分で握ったシャリの上に乗せ、すし作りに挑戦。運営スタッフは、完成したすし5貫に加えて職人が作ったあら汁を参加者たちに振る舞った。
「すし職人になるのが夢」という、宗像市から父親と参加した高田東吾くんは「楽しかったし勉強になった。もっとすし職人になりたくなった」と笑顔を見せる。
会場には、すし作りや食事が早く終わった子どもたち用に、紙で作った魚の釣り体験コーナーも設置。釣った魚の絵を裏返すと切り身の状態の絵が描かれており、魚の調理前後の様子が学べる工夫が施されていた。
参加した保護者からは「大人も勉強になった。実際にすし作りが体験できるイベントはなかなかないので今回参加できて本当に良かった。すしも新鮮なネタでおいしかったし、わが子が作ったすしが食べられて貴重な思い出になった」と喜びの声が上がった。
上田さんは「完成したすしにも子どもたちそれぞれの個性が出ていて面白かった。このイベントを通じて福津のおいしい物に触れて幼いうちから身近に感じてもらえたら。ここからまた新たな出合いが生まれたらうれしい」と話す。