ニュージーランド・マウントロスキル・インターミディエート校に通う11歳~13歳の生徒が11月1日、宗像市立日の里中学校を訪問した。
宗像市とマウントロスキル校は、これまで子どもたちの異文化理解を深めることを目的に、25年間相互交流を続けている。コロナ禍を経て、今回は同校の生徒20人と教員3人が4年ぶりに宗像市を訪れた。
この日行われた歓迎式典では、お互いの学校紹介や記念品交換をしたほか、日の里中生徒は合唱を披露。マウントロスキル校生徒は事前に練習してきたという、ニュージーランド先住民「マオリ」の正式なあいさつや伝統的な歌・ハカなどを、解説を交えながら紹介した。日の里中生徒を招き入れ一緒にハカを踊る様子も見られ、両校生徒から歓声が沸き起こっていた。
式典後、マウントロスキル校の生徒は学校生活を体験。調理実習の授業では、講師を務めた宗像市食生活推進委員会の会員や、日の里中8年の生徒からボディーランゲージや簡単な英語で手ほどきを受けながら、アジさばきに挑戦した。
英語の授業では、マウントロスキル校の生徒が各グループに1人ずつ入り、英語で自己紹介をしたほか、折り紙体験などを通じて日本の文化を学んだ。タブレット端末を活用しながら、折り方の動画を視聴したり、翻訳アプリを使ったりしながら会話を楽しむ姿も見られた。
完成した折り紙の作品にお互いの名前を書いて贈り合うなどして交流を楽しんでいた日の里中7年の女子生徒は「海外の人と話す機会が普段ないので、交流できて楽しかった」と話していた。
午後からは、福岡教育大学の学生による「書道パフォーマンス」などを見学し、交流を深めた。
マウントロスキル校教頭のトレイシー・ヒューズさんは「(マウントロスキル校がある)オークランドは大きい町で何でもそろうが、若いころに外に出る体験をすることはとても良いこと。プログラムに参加した子どもたちが将来に宗像に戻ってくることもあるかもしれない。この関係がずっと続いていくといい。宗像の子どもたちにもぜひニュージーランドに来てほしい」と話す。