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イオン福津で「鐘崎盆踊り」 初の試み、やぐら組み来店客も参加

鐘崎盆踊振興会メンバー

鐘崎盆踊振興会メンバー

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 「鐘崎盆踊り」が7月28日、イオンモール福津(福津市日蒔野6)で開催された。

そろいの浴衣姿で踊る鐘崎盆踊振興会メンバー

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 「イオンワンパーセントクラブ」が行っている、ふるさと未来支援事業「未来に残したい!地域伝統行事展2024」の第2弾企画。今回初の試みとして、モール内にやぐらを組み来店客と一緒に盆踊りを踊った。

 1991(平成3年)11月15日、福岡県指定無形民俗文化財に指定された「鐘崎盆踊り」は「口説き(くどき=叙事的な長編の唄)」、太鼓、踊りの三位一体で構成する。鐘崎盆踊振興会会長の廣橋折好さんによると、盆踊りとして確立したのは江戸時代中期から後期と考えられ、約300年の歴史を誇るという。

 当日は、同会メンバーがそろいの浴衣に身を包み、やぐらを中心に軽やかな手ぶりと足さばきで口説きと太鼓に合わせて踊る中、来店客が輪に加わってまねるように踊った。同会メンバーの合いの手も相まって館内には祭りの雰囲気が広がり、足を止める来店客の姿も見られた。伝統行事の周知と継承を目的とした同事業は地域住民の参画を呼びかけるもので、6月に同事業の第1弾として「棒締め」を披露した田熊山笠のメンバーも長法被姿で踊りに参加し会場を盛り上げた。

 廣橋さんは「口伝だった口説きが文字や楽譜になって記録として残るようになり、郷土の歴史に興味のある地域以外に住む人にも分かりやすくなった。鐘崎盆踊りに関心を持ってもらい、これからも長く続いてほしい」と話す。

 同施設営業マネジャーの金岡正和さんは「地域住民、行政、民間企業が一体となって、伝統行事に触れながら夏を感じられる企画を行えた。参加したお客さまにとって心に残る思い出になり、鐘崎盆踊りの伝統をつなぐきっかけになれれば。これからもどの世代にとってもワクワクを届けられるモールを目指していきたい」と話す。

 鐘崎盆踊りは8月14日、「岬地区コミュニティ・センター」(宗像市鐘崎)でも開催する。

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