食べる 買う

福津・中央にパンカフェ「あんべら」 思い出が詰まった祖父母の家改装

店主の中川さゆりさん

店主の中川さゆりさん

  • 13

  •  

 パンカフェ「あんべら」(福津市中央5)が福津にオープンして、6月8日で3カ月を迎える。

店頭に並ぶパン。クリームパンやウインナーロールが人気だという

[広告]

 クリームパンなどの菓子パンやベーグル、総菜パンなど約10種のパン(100円~)をそろえるほか、「蒸しプリン」「コーヒーゼリー」(以上150円)などのおやつも用意。ドリンク(200円~)と共にパンやおやつを味わいながら「ゆっくり過ごせる空間」を提供している。パンはテイクアウトにも対応。5月には、ドリンクを注文するとカンパーニュが付く「モーニング」も始めた。

 パンは店主の中川さゆりさんがカフェを切り盛りしながら全て手ごねで作っており、提供するパンの種類は日によって異なる。中でも、カンパーニュは小麦・塩・水と自家製酵母のみで焼き上げており、「小麦そのものの甘さが感じられるこだわりのパン」だという。

 中川さんは福津出身。「いつか自分の店を開きたい」と思っていたが、祖父母の家が空き家になったことがきっかけで、開業を決意。元々パンや菓子を趣味で作っていたこともあり、パンカフェを選んだ。

 1階の台所スペースや畳部屋を活用して改装。「祖父母が住んでいたこの家が好きだった。思い出が詰まった場所で店を開くことができてうれしい」と中川さん。床の間がある部屋は畳を残しつつ、中川さん好みの壁紙に変えたことでモダンな雰囲気に。個室のため、会合部屋としても使えるという。

 「勉強したり、ゆっくり語らったりするスペースとして小・中・高校生に活用してほしい」という思いから、16時以降に来店する子どもたちにはパンやドリンクを半額で提供。中川さんの思いに賛同した元小学校教諭で現在は学習支援ボランティアをしている近所の男性も営業時間を活用し、子どもの学習支援や教育相談を受け付けている(要予約、ワンオーダー制)。

 オープン以来、近所の子どもたちから高齢者まで幅広い世代が来店しているという。「今後は、パン作りを一緒に楽しむ体験会の開催など、カフェスペースの活用方法も考えていきたい。福津の皆さんに店が浸透し、『また来たい』と思ってもらえるような店になれれば」と抱負を話す。

 営業時間は主に月曜・水曜・金曜の8時~19時。営業日はインスタグラムで知らせる。モーニングはカンパーニュが売り切れ次第終了。駐車場2台。近くにコインパーキングあり。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース